今年5月末ですが、山梨県南巨摩郡早川町にある、糸魚川-静岡構造線をドローンを使って撮影してきました。
ここは平成13年に国の天然記念物として指定された、糸魚川-静岡構造線が地上に露出している数少ない場所で、新倉露頭と言います。この構造線は総延長 250km にも及ぶ大断層で、日本を東西に分断しています。
早川キャンプ場には何度も通っていますが、キャンプ場から30kmほどの地点に、こんな天然記念物があるとは思ってもいませんでした。今回は事前に早川町のことをネットで調べていて、この新倉露頭を発見しました。
ドローンで断層の間近から撮影したものです。
画面中央の筋が断層になります。
この断層にほぼ沿う形で、早川が流れています。
川には巨大な岩石がゴロゴロしています。
この辺りの川底は、岩盤と思われます。
川の中に人が入らずに、低空からこの角度で撮影できるのも、ドロ-ンならではです。
ここからは、地上より普通のカメラで撮影したものです。
フォッサマグナの説明書き
天然記念物指定の碑
糸魚川-静岡構造線の説明板
地上からだと断層に近づくことは困難で、このような写真になってしまいます。人が行けないところまで飛んで行けるのが、ドローンの最大の強みですね。但し、天候に左右されるため、いつでもという訳には行きません。この時も初日は雨でドローンを飛ばすことが出来ず、2日目にしてようやく空撮することができました。
早川沿いは地表がもろいようで、土砂崩れの痕跡があちこちにあります。下の写真は、早川キャンプ場の対岸にある爪痕をドローンで撮影したものです。機体はキャンプ場を離陸して、早川の対岸上空より撮影しています。