【Feel Alfa Romeo.】ステルヴィオを体感してきました!

みんカラという車関連のSNSで、Alfa Romeo 試乗会の募集があったので応募したところ、何と当選してしまいました。抽選には弱い私なのですが、これに当たるとはラッキーです。

場所は大磯プリンスホテルということで、昨日行ってきました。
Alfa Romeo 一色になったプリンスホテルなんて、南欧にでも来たような気分になりますね。天気も味方してくれて、試乗会にはいいコンディションでした。

Alfa Romeo のフラッグ。ロゴマークがカッコイイですよね。

みんカラの企画ということで、みんカラのフラッグも旗めいていました。

本日のメインディッシュである、Alfa Romeo Giulia と Stelvio です。
この2台はフラッグシップモデルのクアドロフォリオ仕様ですが、今回は展示のみでした。

Aピラー付け根のクアドロフォリオマークが、タダモノではないことを物語っています。

ホテルのエントランスに置かれた、Alfa Romeo のサインボード。
雰囲気が盛り上がりますね。

エントランス床にもこのマークが。さすがに踏めません。

白一色のロゴマークも、スッキリしていてイイですね。

こうやって見ると、ステルヴィオのサイドパネルはシンプルな造形にも見えるのですが、後ほど異なる印象を受けることになります。

このマークがいいですよね。The Alfa Romeo という感じです。
FIAT に対する Abarth のようなモノですね。

この Stelvio という車名は、スイスとの国境に近い、イタリア北部の峠の名前から命名されています。英国BBCの名物番組であるトップ・ギアに於いて、「世界最高のドライビングロード」と評価されています。
実際、ステルヴィオのカタログの表紙には、ステルヴィオ峠のつづら折れの写真が採用されています。ヤル気にさせる演出ですね。 

こちらが当日の実際の試乗車たちです。
ステルヴィオのディーゼルターボ仕様とガソリンターボ仕様が各1台。
ジュリアのディーゼルターボ仕様とガソリンターボ仕様が各1台です。
今回自分はステルヴィオのディーゼルとガソリン仕様に試乗する機会を得ました。

先ずはステルヴィオとジュリアの、生い立ちや特徴などが描かれた、ビデオを見ながら講義を受けます。これ自体、なかなか興味深いものでした。昔のイタリア車とは、クルマ造り(設計から製造まで)に対する姿勢が随分と変わったように思います。勿論パッションや Fun to Drive と言った、イタリア人らしい感性の部分が最優先なのですが、がっしりとした車体構造や装備など、安全面や品質向上に真面目に取り組んでいる印象を強く受けました。これなら商品力も競争力も高まるでしょうね。国際安全基準の強化も、こういうところにまでメリットがあるのであれば、成功したと言えるのではないでしょうか。

さて、試乗会のスタートです。
コースは、大磯プリンスホテル → 西湘バイパス → 箱根ターンパイク→ 芦ノ湖スカイライン → 三国峠 で折り返しというルートで、想像していた以上に本格的なコース設定で、時間も約2時間のドライブと充分なものでした。街中のディーラーのチョイ乗り試乗とはスケールが違い、さながらプレス向け発表試乗会のような印象を受けました。
高速と峠のワインディングロードが組み合わされたこのコースは、Alfa Romeo の自信の表れなのでしょう。

アルファが料金所で列を成す光景って、そうそう見れないですよね。
ドライバーズシートから窓を開けて撮影しているため、水平が取れていないのはご愛嬌ということで。

三国峠では富士山も歓迎してくれました。時間的に斜光線であったため、ボディーサイドのプレスラインにも柔らかい光線が当たり、当初感じた以上にサイドのプレスラインに表情があることに気付きました。
やっぱりイタリアン・ファッションを身につけていますね。

ステルヴィオは、初めて乗ったにも関わらず、サイズが掴みやすいと感じました。西湘バイパスで足慣らしをしてからターンパイクに突入したのですが、コーナーのインを確実に捉えることが出来ます。参加者皆さん、結構なハイペースで走られましたが、ジュリアにちゃんと追いついて行くだけのパフォーマンスを有しています。これはロック to ロック 2.2回転というクイックなステアリングと、シートバックを立て且つシートポジションを上げることで、思った以上にエンジンフードの角が視認できることが大きな助けになっていると感じました。
ステアリングが正確で、意のままにコントロールできるクルマです。
SUVでコーナーを狙い通りに通過するなんて、そうそうできることではないと思います。

ガソリンとディーゼルエンジンの違いですが、自分の運転レベルでは明確な違いは感じませんでした。唯一、ディーゼルエンジンのアイドリングからアクセルペダルに脚を載せたときの、最初のピックアップが速いことが印象にあります。やはりディーゼルは低速トルクの太さが売りなんですね。ノイズや振動も抑えられて、昔のディーゼルエンジンとは雲泥の差で、もはや別物です。都内でディーゼルエンジンを禁止にした、石原慎太郎氏をギャフンと言わせたいですね。
敢えて言えば、電気自動車のモーターのように、トルクが直ぐに立ち上がる感じで、スッと動き出して速度がのる感じで、それだけで車体が軽く感じられます。そして、エンジンブレーキは、ガソリンエンジン並みに効きます。恐らく、回転部分のマスが昔に比べて相当軽量化されて、ロスが減っているのと、コンプレッションが昔程高くないからなのでしょうね。

対するガソリンは踏み込んだら勝という感じでしょうか。決してトルクが細い訳ではないのですが、これは構造上というか性格上の違いと解釈すべきことなのだと思います。
ガソリンエンジンでは、正直アルファサウンドを期待していたのですが、今回はそこまで廻すことができませんでした。というか、廻す必要性を感じませんでした。それだけ8速ATがいい仕事をしているのだと思いますし、車体ががっしりした=隙間がなくなって遮音が良くなったことも関係していると思います。
昨今のクルマは衝突安全性向上のため、車体が大きくなる傾向にありますが、きっちりクルマを造って頑丈にすることで、様々なメリットも生まれているのだと感じました。

デザイン的にはSUVですが、中身はスポーツサルーンの足と心臓を持つ、GTステーションワゴンというのが、このクルマの性格だと思います。FR主体の4駆制御というところも、スポーツドライビングに一役買っていると思います。とにかく、コーナーを抜けるのが楽しいのです。走りで有名な峠の名前をSUVに使用した理由が理解できました。
フルモノコックボディーの剛性が上がり、車体全体にガッシリ感を手に入れたので、以前に感じたイタリアン独特の緩さがないのです。

またSUVに付き物の、乗り込みの際の「どっこらしょ」というよじ登る感じもなく、普通に乗降りできるのも有り難いですね。これならサイドステップは不要です。

日本の輸入車市場はドイツ車一辺倒ですが、イタリア、フランス、英国、スウェーデンと、ヨーロッパの一流メーカーは頑張っています。
あとはどうやって、Alfa Romeo の知名度を上げて行くことができるか、マーケット戦略に掛かってくるのではないでしょうか。
このステルヴィオの魅力をいかに伝えられるかで、アルファロメオの名前を日本に浸透させることは可能であると確信しました。

富士山をバックに、ジュリアとステルヴィオの2ショットです。
どちらも Alfa Red ですが、やはりここは Rosso Italiano と書きたいですね。

パドルシフトも付いていますが、自分はやはりギアシフト派です。

これは展示車のクアドロフォリオのメーターパネルです。
スピードメーターの右下に、しっかりとマークが入ってますね。

まるでゲーム機のコントローラーのようなスティックがシフトレバーですが、やはりこちらの方がMT経験者である自分には合ってますね。
室内外の造り込みも、ひと昔前と比べて格段にレベルアップしました。

これからのアルファは、アルファのエンジンサウンドを楽しむのではなく、自分のお気に入りのサウンドをハーマン・カードンのオーディオを通して楽しむべきですね。好きな音楽を流しながら、ドライブを楽しむのもいいものです。

走る・曲がる・止まる、に抜かりはないですね。

本日の試乗会を無事に終えて、眠りにつく試乗車たち。
スタッフのみなさん、関係者のみなさん、ご苦労様でした。
お蔭様で楽しいワクワクする体験をすることが出来ました。

ちょっと背の高いGT系ステーションワゴン、いかがですか。
走りも、装備も、使い勝手も、4駆の駆動力も、今までにないテイストを持つイタリアンです。


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“【Feel Alfa Romeo.】ステルヴィオを体感してきました!” への2件の返信

    1. 小池先生、お褒めのお言葉、ありがとうございます。元気が出ます。

皆様からのコメントをお待ちしております。