ヴォルテックス・リング・ステイトとは

ヴォルテックス・リング・ステイト とは、回転翼が造り出す下向きの風の中に機体が取り込まれ、揚力を失い急降下することで、最悪は墜落となります。この現象はヘリコプターは元より、V-22 オスプレイや、ドローンにも当てはまる現象です。
状況としては、飛行機の失速と同様で、揚力を失うことです。

その現象を解り易く映像化したものが、スイスで驚くことに実機を使って撮影されていました。ドローンを飛ばす立場として、絶対に避けなければならない現象です。何故なら、ドローンは高度150mまでしか飛行が許可されていないので、ヴォルテックスに掴まると姿勢を立て直す時間(高度)が無く、即墜落となるからです。

この現象から避けるためには、降下時に機体を前後左右に振ることです。真下に降下しようとすると、ヴォルテックス・リング・ステイトに嵌り易いようです。実際の映像でも機体を左右に振って、危機を脱しています。シングルローターのヘリコプターの場合は、ローターの回転方向によって逃げる向きが変わるようですが、ドローン(マルチコプター)の場合は、前後左右どちらでもよいようです。

空を飛ぶものは、墜落する可能性があるということを、常に認識していなければ、飛ばすことなどできません。

ドローンは楽しいものですが、それ相応の危険と隣り合わせになっているということを認識しておかなければなりません。まあ、クルマの運転でも同じことが言えるのですが。

ヴォルテックス・リング・ステイト by Disco-4@東京©


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