オーニングとオーニングテントの違いについて、ご説明します。
オーニングとは、トレーラー車体側面の天井付近についたケース（下の写真の赤で示した部分）の中にロール状に収納されていて、必要な時にクルクルと引き出して使用するものです。店舗の入口などでよく見かけるタイプで、日除け兼雨除けの庇です。
オーニングの利点は、設置が超簡単なこと。伸ばしてペグダウンすれば完了です。また、濡れた状態で収納しても生地にカビが生えない、特殊な処理がしてあるようです。我が家のオーニングは１０年もの間使用していますが、トレーラー基地に戻ってから、濡れたオーニングを乾かすなどのメンテ作業はやったことがありません。それでもカビは生えていません。
手間が掛からないというのは、遠距離 (片道60km) に保管している我が家にとっては、大変重要なことなのです。
但し欠点もあって、側面の天井付近に重たい装備が付いている訳ですから、左右の重量バランスが崩れます。よって、走行は慎重にしなければなりません。また天幕しかないため、風雨の進入は防げません。
もっとも、最近のオーニングは進歩していて、オプションでサイドやフロント幕が用意され、フルクローズにできるモデルもあります。
これはスノーピークのレクタタープ（L）に、ゲターベルト（ガイドロープ）を縫い付けて、トレーラー側面のＣレール（タープに付けたゲターベルトを通す溝）に通した状態です。これにより、トレーラーとタープが密着し、雨に濡れずにトレーラーに出入りできると同時に、走行中は重心の高い位置に重いオーニングがないため、重量バランス的にはベターです。
この欠点は雨に濡れたタープを、後日広げて乾燥させる必要があることです。
こちらが本格的なオーニングテントです。上記と同様、Ｃレールに通すことで、トレーラーとの隙間をなくし、フルクローズドのテントとなるので、まさにトレーラーのコネクティングルームと化す訳です。
このテントの最大の特徴は、トレーラーの車体下の隙間部分にも、専用の幕が用意され、タイヤ部分も覆うことで、完全に隙間風をシャットアウトできることです。冬場は大変暖かく、トレーラーのドアを開けておくことで、トレーラー内の暖房でテント内も暖かくなります。
これは冬場の最強キャンプギアです。
欠点は、これも濡れたあとの乾燥が必要なことです。
オーニングテントの床部分にビニールシートは敷き詰め、ホットカーペットを敷くと、ロースタイルのポカポカルームとなります。
冬場はこれが最高に気持ちいいんです。
これは我が家がテントキャンプ時代に使っていた、コールマンの２ルームテントです。寝室部分は完全クローズドなので、前室部分で薪ストーブを燃やすとめちゃくちゃ暖まります。大人６人で宴会するには最適なスペースです。
これの欠点は、昔のタイプなので設営に手間が掛かることと、濡れたら干さなければならないことです。冬場で雪が降らなければ、最高に気持ちのいいキャンプギアです。
これは同じく、コールマンのスクリーンタープです。
ホットカーペットを敷いて、完全なロースタイルの出来上がりです。
要は、手持ちのキャンプギアを上手く使うか、便利さを優先させてオプションやグッズを追加するかということと、自身のキャンプスタイルに合っているかどうか、ということだと思います。何でも揃えれば良いというものではありませんが、便利グッズ、快適グッズは欲しくなってしまうんですよね。
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