那須オルゴール美術館に立ち寄ってみました。
オーディオも好きですが、こういうアンティークな楽器というか美術品にも興味がありまして、帰宅してパソコンにデータを保存したら、この館内だけで207枚も撮影していました。
オルゴールのメーカーと問われてもピンとこないのですが、中にはクラシック音楽好きなら知っている名前も出てきますので、ご期待ください。
これは一般的なシリンダー方式の高級版ですね。金属加工のレベルが高いのは勿論ですが、木工細工、特に音響に配慮されているであろう造りが見事です。さすがスイス製だと感心しました。
こちらは大型のディスク(円盤)タイプです。
サイズ的には洋タンスですよね。
このモデルは、鉄琴だけでなく、ベルも鳴る仕掛けです。
このディスクは、ヨハン・シュトラウス2世作曲の、美しく青きドナウです。盤面の曲名は英語表記となっているため、単に The Blue Danube と書かれています。
蓋の裏に描かれた少女たちは、きっとワルツを踊っているのでしょうね。
こうして見ると、金属板がレコードに進化し、ピックアップがレコード針に置き換わったように思えてきます。
これはレジーナフォンといいます。
オルゴールからレコードへと進化する過程を見ているようです。このトランペット型ホーンは、ビクターのマークを彷彿とさせますね。
時計台かと思ったら、ドイツ製の時計付きオルゴールなのだそうです。しかも、3枚のディスクが同時に回転して、1曲を奏でるのだそうです。ディスクの回転が狂ったら、曲がまとまらなくなりますよね。凄い回転精度です。また時刻と連動してオルゴールが鳴る仕掛けになっています。まるで鳩時計のオルゴール版ですね。
上のモデルの内部構造です。
確かにディスクが3枚付いてます。
オートチェンジャー機能付きオルゴールです。
この時代にジュークボックスの原点があったのですね。
これはさらに楽器が充実していて、シンバルなど打楽器系の楽器がオルゴールと同時に鳴る仕掛けになっています。オルゴールと聞くと優しい音色を想像しますが、これは相当大きな音がするのでしょうね。
これはフランス製のオートマタで、バイオリン弾きとダンサーという名前が付いています。オルゴールの音色に合わせて、バイオリンを奏で、ダンサーが踊る仕組みです。
音楽付きからくり人形ですね。
エディソンの蓄音機です。1912年製造のオペラという製品です。こうやって見てくると、オルゴールの発展型にしか見えません。
個人的には、今回の最大の収穫のひとつです。
英国グラモフォン・カンパニー製の蓄音機です。
クラシック音楽のレコードメーカーとして超有名なドイツ・グラモフォンは、元々は英国グラモフォンの子会社だったそうです。
レコードプレイヤーの原型が出来てますよね。
これが今回2つ目の収穫です。
英国の DECCA (デッカ) 製蓄音機です。
DECCA と言えば、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との専属契約を結び、一時期は DECCA しかウィーン・フィルの録音が出来なかった時代があります。これもクラシック音楽ファンには有名なブランドですよね。
あまりにも写真の量が多いので、続編をアップすることにします。
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