これは2014年8月のキャラバンの際に訪れた場所です。
龍泉洞で無事にお相手のハートを射止ることができても、できなくても、次は久慈の琥珀博物館に行くことをお薦めします。
ここで逆転のチャンスはまだあります。
久慈の琥珀は最も古いもので、8500万年前に形成されており、世界3大琥珀産地の中でも、最も古い歴史を持つ産地です。
久慈地区の地層は年代が古いことで、久慈の琥珀は他の産地のものより、透明でありながら色合いが深く、飴色からさらに濃い黒に近い色をしたものまで、発色の幅が広いのも特徴です。この説明を聞いて、ようやく久慈の琥珀はなぜ濃い色が多いのか納得できました。
琥珀とは樹木から出る木の樹脂(樹液)が長年の歳月を掛けて、かさぶたのように固まって化石化したもので、そもそも石ではありません。ですから、厳密には鉱物から出来た宝石とは違い、植物由来なのです。
樹液から出来ているというところがポイントで、樹液を求めて集まってきた昆虫を取り込んで凝固した、虫入り琥珀というものもあります。
琥珀の中に古代の虫がそのまま閉じ込められている訳です。でもこれが大変貴重で高価なんですよね。
映画ジュラシックパークは、琥珀に閉じ込められた蚊から、恐竜のDNAを抽出して蘇らせるというストーリーでした。この映画の効果で、琥珀(アンバー)が脚光を浴びたそうです。
また英語ではアンバーといいますが、琥珀色とかアンバーなど、色を表現する上でも基準となっています。 琥珀色というと、ウイスキーの色を想像される方も多いと思いますが、実は様々な色があることを当館に来て知りました。
その色の違いは、年数から来ると前述しましたが、つまり熟成が進んだ琥珀ほど、色が濃くなるのです。まるでウイスキーの熟成のようなお話です。
琥珀の特徴として、その軽さがあります。樹液が元ですから比重が大変軽く、琥珀単体では水に浮きます。(宝石として加工されていると、台座や枠に使われている金属の重さで沈みます)
また、ダイヤモンド同様火に弱い宝石でもあります。
このあたりが、一般的な琥珀色(アンバー)ではないでしょうか。
飴色とでもいいましょうか。
樹木についたまま琥珀化した、いわば原石の状態です。
これも琥珀の原石(原型?)です。
原石を磨いていくと、このような透明で光輝き、且つ深みのある色合いの琥珀となります。
これはドミニカ共和国原産の琥珀です。色合いが少し薄いのがお解り頂けるかと思います。
ロシア産のカメムシ入り
ロシア産の昆虫4種入り
これは子孫を残せなかった例ですが、珍品です。
琥珀を使ってできた製品たちです。
琥珀は鉱石とは異なり柔らかいので、加工がし易いのだそうです。
宝石箱のようです。ピンクダイヤモンドとか、エメラルド、サファイアなどが琥珀で包み込まれるように眠るのでしょうね。
コントラバスです。
チェスセットも琥珀製なんですね。
こちらも宝石箱でしょうか。
この琥珀でできた帆船は、かなりの大作です。国内最大級との説明書きがあります。大変目の保養になりました。
展示されているものは、大きくて繊細な加工をされた一級品ばかりですが、売店で売っている製品は、数千円程度のものから並んでいますからご安心ください。
#kuji #amber #museum #kujiambermuseum #ambermuseum
#久慈 #琥珀 #博物館 #久慈琥珀博物館 #琥珀博物館 #art #芸術
#宝石 #jewelry #jewellery #copal