2022年5月15日に開催された、ACJ (Automobile Club Japan) ガソリン自動車大遠乗会の Part 39 です。今回は、BUBBLE CARS （マイクロカー）が３台です。
先ずは BMW ISETTA が２台です。元々はイタリアのイソ(ISO) 社がデザイン・製造したイセッタを、BMW がライセンス生産したものです。生産台数は BMW 製の方が多いため、しばしば本家本元の ISO が忘れられてしまいがちですが、元々はイタリアンデザインのカワイイクルマです。
BMW では 1955 – 1957 年の３年間製造し、エンジンは当初 BMW のバイク用空冷単気筒 250cc (BMW のバイク R25用) だったものが、途中から 300cc に拡大されています。フロントがドアになっている、大変ユニークなデザインの２人乗りマイクロカーです。
こちらは BMW 600 です。
BMW ISETTA 300 を拡大したようなクルマで、エンジンは空冷水平対向２気筒 600cc (BMW のバイク R67用) が搭載され、ホイールベースも延長されてリアにもシートが追加された結果、４人乗りとなりました。このためリアシートへの乗降用に車体右側にのみリア用エントランスドアが追加されています。つまり変則的な配置の２ドアのクルマなのです。またリアのトレッドが拡大された結果、ISETTA 250/300 にはなかったディファレンシャルギアも採用されています。
このクルマの３サイズを現在の軽自動車と比較してみると、大きくは違いないことがわかります。日本の軽の外寸は現行型スズキ・アルトのものです。
BMW 600 = W1400 x L2900 x H1375mm WB 1700mm 排気量 600cc
Suzuki Alto = W1475 x L3395 x H1525mm WB 2460mm 排気量 660cc
因みに、550cc 時代の軽のサイズは W1400 x L3200mm で、BMW 600 を参考にしたのではないかと思われる数値となっています。
マスコミの取材もたくさん入っていたため、ナンバープレートやお顔はそのままとさせて頂きました。もし不都合のある方がいらっしゃれば、修正対応させて頂きます。
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