トレーラーの車内で使用される照明器具は基本的にDC12V が一般的です。ヒーターのファンなども DC12V で作動するので、クルマ用バッテリーが積んであれば、取り敢えず外部電源がなくても、TV等消費電力の大きい電化製品を使わずに、スマホやカメラのバッテリーの充電程度の使用であれば、週末のキャンプ程度はできます。
ソーラーパネルが積んであれば、昼間の間バッテリーが充電されるので、滞在期間の延長も可能ですし、駐車場に電源がなくても、バッテリーが充電されますので安心です。バッテリーを2ケ積んでおくとさらに安心感が高まります。
例外は冷蔵庫と、車種やオプションによっては、電気式床暖房、電気式ヒーターなどが装備されます。これらは基本ヨーロッパ規格の AC230V で作動します。このため、海外製トレーラーは、どれも AC100V から AC230V に昇圧するトランスを積んでいます。
下の写真の赤丸部分が AC100V 外部電源の取り入れ口です。
このトランスが難問で、車内で使える電気の容量を大きくしようとすると、トランスが大きく、重くなってしまうのです。何せ鉄の塊みたいなものですから。
各輸入代理店もこの数値を決めるのに、頭を痛めたことと思います。
自分のトレーラーの場合、トランスは 1000W のものを積んでいます。
これで車内外の各ヨーロッパ仕様のコンセントに AC100V を供給しています。コンセントには付属の AC100V 用のアダプターを取り付けて、コンセントの形状を日本仕様に合わせます。
冷蔵庫やバッテリーの充電、照明など必要最小限のものは常時使用しますので、1000Wだとエアコンはおろか、電子レンジや、ヘアードライヤーといったものが使用できないことになってしまいます。
これを避けるために、我が家のトレーラーでは、AC100V の外部取り入れ口から電気を振り分けて、一方はトランス行き、一方はエアコンや室内に増設した AC100V のコンセントへ直接供給するようにしています。あとは各キャンプ場のサイトに設置された電源の容量如何ということになります。この配線をしておけば、家庭用掃除機や炊飯器も使用可能です。但し同時に複数の器具を使うと、サイトの電気容量をオーバーして、最悪キャンプ場のメインブレーカーが落ちて、辺り一面真っ暗になりますので、ご注意ください。
過去の経験では、冬場にテントキャンパーが、ホットカーペットと電気ストーブなど複数の電気器具を同時に使用したため、メインブレーカーが落ちて、キャンプ場全体が停電したことがありました。
電気の使い過ぎにはご注意ください。