今回の能登・金沢キャラバンの最後を飾るのは、金沢の金細工です。
金箔の街・金沢とも呼ばれ、日本国内での金箔生産のほぼ100％を占めている金箔の一大拠点です。小川で砂金を洗ったことから、金を洗う沢＝金沢という地名が誕生したという説もあるくらいです。
京都の金閣寺や平泉の中尊寺金色堂など、日本の重要文化財に指定された建造物や装飾、仏像等、金箔を使われたものは、金沢の金箔なしには誕生及び維持できないものばかりです。
見事な職人芸をじっくりと見せて頂いたあとに作品を見ていくと、完成度の高さと職人のこだわりを感じます。
パチンコ玉より小さな球状の金の塊 (重さ 9.73 g) を、叩いて叩いて伸ばして行くと、2.5m 四方の超薄膜に成長します。
金箔の厚さは何と 1/10,000 mm = 0.1 ミクロン しかありません。
髪の毛の太さが一般的には 50 ～ 100 ミクロンと言われていますから、いかに薄いかがわかります。
息をそっと吹きかけて、上手に台座から剥がします。息が強過ぎても弱過ぎても失敗する、職人芸の息遣いです。当然呼吸が乱れてもアウトです。
手先の器用さに加え、集中力や持久力が要求される、職人技の世界です。
完成品の展示コーナーです。
伝統工芸品は見る者を惹きつけます。
七福神です。縁起ものですね。
コロナ禍が早く収まり、街中の景気が早期に回復しますように。
金製とプラチナ製のフクロウです。
苦労しらずで過ごす、不苦労にあやかりたいものです。
フクロウは首がよく廻ることから、お金が廻る＝商売繁盛とか、夜行性で夜目が利くことから、見通しが明るいなど、昔から幸運を呼ぶ鳥と呼ばれています。ホンモノのフクロウは肉食性で爪が鋭く、鷹や隼と同じ猛禽類に属します。見た目の可愛らしさからうっかり近づくと、ケガをする可能性がある鳥です。静まりかえった深夜のキャンプ場で、ホーホーという鳴き声が森の奥から聴こえてくると、その響きに何とも癒されます。
玉を持つ龍。この玉は所謂ドラゴンボールと呼ばれるものですね。
これも縁起物のひとつで、この玉は如意宝珠と呼ばれるもので、お地蔵さんが持っているものと同じ玉なのだそうです。
馬は風水的には、金運アップの象徴なのだそうです。
「亀は萬年」の亀です。
金と翡翠を文字盤にあしらった、腕時計もありました。
フクロウファミリーです。
今回お邪魔した「金銀箔工芸さくだ」さんのＨＰは、下記のリンクよりお立ち寄りください。
日本の歴史ある伝統工芸とは、凄いものですね。
これにて夏の金沢・能登キャラバンのレポートを終了します。
お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
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金のフクロウいいですね。
私も金沢に行ったとき金箔を貼る体験をしてきました。
金箔の厚みはわずかに金分子500個ほどとか。
たぬ～ですさん、いつもコメントありがとうございます。金分子５００ケですか。電子部品の薄膜の比ではないですね。それでも向こう側が透けて見えないのは、さすが金だと思います。