新明和工業の US-1A 救難飛行艇です。英語で書くと Rescue Flying-Boat となります。まさに空飛ぶ船ですね。
YS-11 に並ぶ日本の名機です。
正面から見ると、飛行機の機体下部に船がドッキングしているような構造です。その空飛ぶ船を陸に上げるために、車輪が付いているように見えます。
メインギアは、かなり特殊な格納方式を採用しています。後方に上がってから機体内に格納されるようです。
IHI製ターボプロップエンジンを４基搭載しています。
機体下部のボート形状は、最後尾まで続いています。
フロートの下に立つ大人と比較すると、機体の大きさが際立ちます。フロートだけでも、小型の漁船より大きいと思います。
この飛行艇は荒天の洋上で、波高３メートルでも離着水できる世界最高水準の性能があり、日本が開発・実用化した初の水陸両用機です。海外にも飛行艇はいくつもありますが、海外製は基本的に湖など波の無いところでの離着水を前提とした設計になっています。
YS-11 と並ぶと、低翼式と肩翼式の違いが良くわかります。どちらもターボプロップエンジンを搭載する、日本で開発・生産されたプロペラ機という組み合わせがいいですね。
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