ヤマトミュージアム 戦艦大和の生まれ故郷

2013年の年明け早々に、呉のヤマトミュージアムに行ってきました。

先ずは、その大きさにビックリです。1/10 スケールの模型と謳ってありますが、HO や N ゲージの鉄道模型とは次元が異なります。
方や手のひらサイズなのに対して、こちらは全長 26.3m の巨漢です。我が家のお泊りセットである、Land Rover Discovery-4 + Adria Adora 542UL が全長 12.5m ですから、2セット分プラスアルファの長さなのです。大型観光バス2台分より長いのに、1/10 のスケールモデルなのですから、恐れ入ります。
このブログでは純粋に機械モノ好きの目線から見た、船を取り上げております。戦争を美化するものではないことをご理解頂ければ幸いです。
          

ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©


戦艦大和の実物は何と全長 263m もありました。横に寝かせた東京タワーと比較ができるサイズです。こんな巨艦が海に浮いて目の前にあらわれたら、きっと腰を抜かしていたことでしょう。
皮肉なことに新型コロナウイルスで一躍有名になった、豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号は、全長 290m だそうです。 1941 年に建造された当時世界最大と言われた戦艦が、 60年以上後の 2004年に就航した豪華客船とサイズの比較ができるほどに巨艦なのです。昨日横浜港で停泊中に火災が発生した 飛鳥II は、1990年に就航した全長 241m の日本を代表する豪華客船ですが、全長は大和より少し短いのです。奇しくもこの3隻はすべて日本で建造された船で、ダイヤモンド・プリンセスと飛鳥IIは三菱重工・長崎造船所で建造され、大和は当時の海軍呉工廠で建造されています。当時も今も日本の造船技術は高いことが窺い知れます。

それにしても美しいカタチです。求められる性能を、無駄を極限まで排除して追求する技術者達の、まっすぐな姿勢を感じ取れます。
船舶や航空機に限らず、レーシングカーでも刃物でも、あるひとつの目的のために研ぎ澄まされたものは、光り輝いて見えます。

正面から見たヤマトです。シンメトリーな曲線美が何とも言えません。鉄の芸術だと思います。美術館に鎮座していても、おかしくないカタチだと思います。

ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©

   
コンピューターも溶接ロボットもない時代に、水の抵抗やら波消し効果などを計算した上でこの3次元曲線をデザインし、それを人の手でカタチにするとは素晴らしい技術力だと思います。
   

ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©

    
1/10 スケールですから、人の模型でも体長は 16-17cm はあろうかと思います。
    

ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©

    
戦艦大和の艦載機である、零式観測機です。
戦艦には飛行甲板がないため、当時は複葉の水上飛行機を使用していました。このため、零式水上観測機と呼ばれることもあります。複葉になった理由は、速度を犠牲にしてでも、空戦能力と上昇力を重視したためだそうです。因みに艦載機は戦艦などに搭載される航空機で、艦上機は航空母艦に搭載され、飛行甲板から離発着する航空機のことを指します。
        

ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©

     
船首には 46cm 3連装砲塔(主砲)が2機鎮座しています。
   

ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©


大和の船尾部分です。後方に向けて 46cm 砲3門が装備されています。この 1/10 スケールで製作された砲台部分に大人が何人座れるのか、写真に写り込んでいる大人のサイズと比較してしまいます。

ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©

      
大和の船尾から撮影したもので、実物はこの10倍の大きさなのです。
3枚羽根のスクリューだけでも直径 5m に達する巨大なものです。
     

ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©
ヤマトミュージアム 戦艦大和 by Disco-4@東京©

    
これだけのモノを造る技術力があったからこそ、大型タンカーや豪華客船をはじめとする造船、新幹線を代表とする高速鉄道、YS-11 やエアロスバルなどの航空機、さらには建築や自動車、重電・弱電、光学機器など、戦後様々な分野で花が開き、発展を遂げました。基礎技術は今でも生きているハズです。
新年早々、鉄の芸術をじっくりと鑑賞して、技術の歴史を勉強した1日でした。

今は新型コロナウイルスの影響によりサプライチェーンが寸断され、様々な分野に影響が出ていますが、今こそニッポンの底力が試される時だと思います。がんばれニッポン!!
      
       







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