2代目トレーラーと2代目ヘッド


2008年暮れに、キャラバンを2代目に乗り換えました。
2代目キャラバンの正式名称は、 Hobby Excellent 540 KMFe という、ドイツの Hobby Wohnwagenwerk 社製です。
登録は 2008 年末ですが、カタログモデルとしては 2009 年型となります。この Excellent 540 KMFe というモデルは、2008年夏にドイツのデュッセルドルフで開催されたキャラバンサロンで発表されたもので、2009年型より登場した新しいレイアウトのモデルです。
このモデルとしては、日本国内での登録第1号となります。
これにより、従前よりあった UK というモデルが本国のカタログから落とされました。Excellent はグレード名で、当時は下から2番目に位置していました。540 はサイズ表示で、基本的に室内長を表します。
KMFe とは、子供用2段ベッドがあって、ダイネット(リビング)が車体の中央にあり、ダブルベッドがあって、洗面台がトイレの外にあるタイプを意味します。多くのトレーラーは、洗面台がトイレの中にあるので、それと区別するためです。
サイズは全長 7.6m, 全幅 2.3m, 全高 2.6mで、車重は普段から載せている調理・食器類や寝具などのお泊りセット込みで約 1.8トンです。おおよそ 2L クラスのワンボックス並みの重量ですが、駆動系がないことと停車時は3輪車となるため、舗装路で傾斜がなければ自分ひとりで押したり引いたりして、方向転換や移動することが可能です。


初代キャラバンの経験から、テレビのアンテナは無骨ではありますが大型の10素子タイプにしました。このアンテナはクローゼット内部に設置したアンテナポールに取り付けられていて、室内からアンテナの上げ下げや方角合わせなど電波の状態に応じた調整ができるようになっています。ルーフをポールが貫通していますが、防水処理がしっかりしていたので11年間所有しましたがゲリラ豪雨の時でも雨漏りはありませんでした。このアンテナにブースターを組み合わせていたため、志賀高原の山の中でも地上デジタル放送を観ることができました。

Land Cruiser 120 Prado + Hobby 540 KMFe by Disco-4@東京©


この時はこれが上がりの組み合わせだと考えていたのですが。。。。
まさか前後共入れ替えになるとは、露程も思っていませんでした。

Land Cruiser 120 Prado + Hobby 540 KMFe by Disco-4@東京©
Land Cruiser 120 Prado + Hobby 540 KMFe by Disco-4@東京©
Land Cruiser 120 Prado + Hobby 540 KMFe by Disco-4@東京©
Land Cruiser 120 Prado + Hobby 540 KMFe by Disco-4@東京©


納車されたのが年末ギリギリで、初代トレーラーから荷物を移動してすぐに年末年始のキャラバンへ出発しました。初めての要牽引免許クラスのトレーラーを牽引して、無謀にもスキーをするために長野県の志賀高原へと向かったのです。トレーラーのタイヤは納車時からスタッドレスを装着してもらいました。
初代キャラバンと比較すると、重量は約 1トンプラス、全幅は 20cm プラス、全長は 1.2m プラスというサイズで、特に全幅とリアのオーバーハングの違いは大きく感じました。リアのオーバーハングが長いと、交差点を左折するときに右側後部が外に膨らむ量が増えるのです。また全幅 2.3m となると、3ケタ国道などでは結構厳しい横幅であることが、実体験を通して理解しました。大型トラックやトレーラー、バスなどとのすれ違いの際には気を使いますが、今まで通れなかったことはありません。
初めてのサイズのトレーラーを牽いて、志賀高原の雪で覆われた登り坂を走るのですから、緊張のあまりステアリングを握る手が汗ばんでいたのを覚えています。無事目的地に到着した時には、正直ホッとしました。

Land Cruiser 120 Prado + Hobby 540 KMFe by Disco-4@東京©
Land Cruiser 120 Prado + Hobby 540 KMFe by Disco-4@東京©


納車直後なのに、雪に埋もれてすっかりドロドロの状態です。
フロントウインドウは雪に埋もれて見えません。

Land Cruiser 120 Prado + Hobby 540 KMFe by Disco-4@東京©


トレーラーのルーフに雪が積もっているのは、断熱性が高い証拠です。我が家は寒がりのため強力なヒーターをガンガンに作動させて室温は22度くらいにしていました。断熱性が低いとルーフの雪は解けてつららとなります。上の写真のフロント下部には、大きなつららが出来ていますが、これはフロントガスロッカー部分には断熱材が入っていないためです。因みに最低気温は氷点下20度くらいまで下がりますから、室内との温度差は40度にも達します。

Land Cruiser 120 Prado + Hobby 540 KMFe by Disco-4@東京©


帰路につく前には、ルーフやボディーに付着した雪や氷、つららをすべて撤去します。ルーフの上に氷雪が残っていると、重量バランスが崩れて挙動が不安定になったり、高速道路を走行中に風圧で氷雪の塊が飛んで、後続車に危険が及ぶ可能性があるためです。この雪下ろしのためには、柄の長い洗車ブラシや脚立などが必要です。また積雪状況によっては、雪に埋もれたキャラバンを掘り起こすためのスコップなども用意しておいた方がよいでしょう。

Land Cruiser 120 Prado + Hobby 540 KMFe by Disco-4@東京©
Land Cruiser 120 Prado + Hobby 540 KMFe by Disco-4@東京©


このキャラバンは6人就寝可能なレイアウトで、室内をお見せするとこんな感じです。
車輛後方から前方を見たところで、ダブルベッドの左隣がトイレです。
このダブルベッドは、マットの下がウッドフレームで出来ているので、それ自体がクッションの役目を果たすようになっていて、自宅で寝るより寝心地がよかったです。このベッドの下も収納庫になっています。
右手の雪ダルマのシールが貼ってあるキャビネットは、左側に引き出してから回転するようになっています。
正面には家庭用エアコンの室内器が設置されていて、電源付きキャンプ場や発電機を使用できる場所であれば、オールシーズン快適に過ごすことができます。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


何故キャビネットが回転するかと言うと、裏に TV が付いていて手前に引き出して回転させることで、ダイネット(リビング)からも TV が見えるようになっています。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


フロントのダブルベッド側から後方を見ると、こうなります。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


左側がダイネットで、右側がキッチンです。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


ダイネット部分は変則のコの字型をしていて、6人掛けとなります。
中央のテーブルは通路側へ延長することが可能です。
対面座りのダイネット部分は、セミダブルのベッドにもなりますので、
大人5人+子供1人が就寝可能となっています。
シートやベッドの下は、すべて収納スペースとなっています。
また、左側のソファー部も、落下に気を付ければ就寝可能ですし、床の上に寝袋を敷けば、緊急時には定員以上に就寝が可能です。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


最後部は固定式の2段ベッドです。上段は体重制限がありますが、下段は成人男性でも寝られるだけの耐久性とスペースがあります。ここも上下ともにベースはウッドスプリングで出来ているので、寝心地は良好でした。しかし、本国ではあくまでも子供用扱いとなっています。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


画面中央に見える扇風機の右側はクローゼットです。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


キッチン部分です。3口のプロパンガス仕様コンロと、混合栓付きシンク、112Lの3way冷蔵庫、収納庫などがまとめられています。キャンピングカーの冷蔵庫の多くは、AC100V, プロパンガス、DC12V (走行中のみ) と3通りの方法で冷やすことができます。これは家庭用冷蔵庫と異なり、アンモニアの気化熱を利用して冷やす構造になっているためです。この方式は駆動部分がないため、無音であることが特徴です。
このため最近では、ホテルや病院など静粛性が重要視される施設で使用されるケースが増えているようです。
キャンピングカーに採用されているこの種の装備は、実は船舶用から転用されているものが多いのです。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


2面鏡が付いた洗面台です。トイレの前にあります。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


このモデルの特徴は、サンルーフが3か所あることです。
採光がよいため、室内が大変明るくなります。またすべて開閉できるため、風通しがよいのも特徴です(防虫ネット付き)。すべての窓とサンルーフにはブラインドが付いていて、遮光できると共にプライバシーを確保することができます。 サンルーフ部分に突っ張り棒をセットすることで、センター部分ではソーラーバッテリーの充電をし、手前の部分では濡れたタオルなどの干し物ができます。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


これはこのキャラバンの最大の特徴のひとつです。
ここは冷蔵庫の反対側で、クローゼットの下部分になります。標準装備ではこの場所にプロパンガス仕様の FF ヒーター本体が設置されているのですが、我が家は寒がり一家のためオプションの温水循環暖房システム用のプロパンガス仕様ボイラーがセットされています。
このボイラーにはラジエターの不凍液が満たされていて、暖められた不凍液がポンプで車内を循環するようになっています。またこのボイラー
を使ってお湯を沸かし、洗面台やキッチンに給湯できるようになっています。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


ボイラーで温められた不凍液は、ポンプでキャラバンの壁面をぐるっと一周するようになっています。下の写真はヒートシンクで、ここで温められた空気が壁を伝って室内全体を温める構造になっています。デロンギのオイルヒーターが、室内をぐるっと取り巻いているイメージです。
クルマに乗ると窓際(特に肩のあたり)が一番冷えますが、このキャラバンでは窓際が一番ポカポカしています。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


トイレには構造上ヒートシンクが置けないので、代わりにパネルヒーターが設置されています。下の写真で壁面下部に設置されています。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


これがトイレ内のパネルヒーター本体です。とても暖かくて、ついつい座ったまま寝てしまいそうになります。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


因みに、トイレの中はこんな感じです。このモデルにはシャワーが付いていますが、使ったことはありません。理由は、我が家は温泉大好きファミリーだからということと、トイレ内がびしょびしょになって、きれいに拭かないとカビが生える恐れがあるためです。キャラバンの保管場所が自宅から遠く離れているため、日常的に換気や掃除、メンテナンスができないためです。トイレの側面に窓があるので、海水浴の時などに外でシャワーを浴びるには重宝するかもしれません。因みに床面はシャワーパンになっており、排水栓も用意されています。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


このヒーティングシステムは ALDE3010 というもので、これがコントロールパネルです。このシステムでは温度設定が 0.5 度単位で可能です。設定温度になるとボイラーの燃焼が停止して循環ポンプも停止します。設定温度より下がるとボイラーが自動点火して循環ポンプも作動するようになっています。

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Hobby 540 KMFe interior by Disco-4@東京©


これが終の移動式棲家だと思っていたのですが。。。。。。









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