我が家の初代キャンピングトレーラーです。
2005年7月に購入した英国製キャラバンの Lunar Euro 450 です。
英国ルナー社のユーロというシリーズで、サイズは450です。この 450 というサイズはヨーロッパ製キャラバンの場合、全長ではなく一般的には室内長を意味します。3サイズは、うろ覚えですが全長 6.4m, 全幅 2.1m, 全高 2.6m くらいだったと記憶しています。
このキャラバンは2002年型で3年落ちの中古車でした。そのため、初代オーナーが選択したいくつかのオプションが装備された状態でした。今から15年前に購入しましたが、当時この 450 は牽引免許不要サイズとしては最大のもので、登録上 750kg 以内にかろうじて収まっていました。
Lunar Euro 450 のフロントビューです。英国製キャラバンらしく、フロントウインドウが3分割となっています。展示車なので中古と言えどもピカピカですwww
このキャラバンには、AL-KO 製のシャシーが使われていて、カプラー(連結器)にはスタビライザーが付いています。スタビライザーとは、スネーキング(走行中に発生する蛇のような横揺れ)を抑止する装置で、ヘッドのヒッチボールをカプラー内のパッドで絞めつけるようになっています。
スネーキングが発生すると、最悪の場合キャラバンがヘッドもろとも転倒したり、連結が外れて暴走したり、ジャックナイフ状態になったりするなど大事故に繋がる可能性があるため、牽引走行時には一番注意しなければならない事象です。これをもってトレーラーは危険な乗り物などと思わないでください。最新型の安全装備満載なエコカーでも、運転操作を誤れば大事故に繋がるのですから。
英国車なので左エントランスです。またサイドオーニングやバックカメラも取り付けられていました。
フロントダイネット部分をベッドにした状態です。このキャラバンにはサンルーフがないので、室内は現代のモデルと比較すると暗く感じます。フロントウインドウが3分割であるため、斜光カーテンは4分割となっています。このキャラバンには遮光スクリーンではなく、厚手のカーテンが付いていました。
リアウインドウには、Lunar Caravan の Web アドレスが表示されています。
エントランスから覗いたフロント部分です。手前にあるのはキッチンです。この室内の雰囲気は、英国製キャラバンならではのものです。
室内天井付近の収納庫です。
何と、クローゼット内には、ウインドエアコンが装着されていました。
このエアコンのメリットは、冬場は取り外してキャラバンの重量を軽くすることが可能なことです。エアコン使用時はクローゼットのドアを外して、冷気が車内全体に廻るようにしていました。このサイズのキャラバンでは、昼間の炎天下ではなかなか冷えませんが、陽が沈むと室温を適温まで下げることができました。現在のキャラバンは断熱効果がもっと高くなっているので、エアコンの効きはもっとよいと思います。
もっとも我が家は基本的に寒がりなので、あまり参考にはならないかもしれませんが。
エアコンの右隣のダクトは、LPガスヒーターの排気ダクトです。ヒーター本体はクローゼットの真下に位置しています。このため冬場はこのクローゼットが乾燥室となり、スキーウエアやグローブなど濡れた衣類を乾かすのに最適でした。エアコンの電源は、キャラバンの 100V 取り入れ口から直接配線された専用回線を使っています。ヒーターとの仕切板の上に電子レンジを置いて使用することも可能でした。
カセットタンク式トイレと格納式洗面台です。購入当初はトイレをこれほど活用するとは思ってもいませんでした。これ以後我が家ではキャラバンにトイレは必需品となっています。このキャラバンにはシャワーも付いていましたが、我が家で唯一使用しなかった装備品です。理由はシャワーを使うとトイレ内がビショビショに濡れて、拭き掃除が大変なためです。自宅にキャラバンを置ける方なら帰宅後に掃除も可能だと思いますが、当時も自宅から 50km 程離れた販売店の駐車場に停めていたため、帰宅翌日に換気や掃除など出来る状態ではなかったためです。
リアの子供用2段ベッドです。ここは常設ベッドではなく、普段は上段をリアの壁面に格納して、ダイネット(ソファー)として使用する設定です。
2段ベッドの上部にも収納庫がありました。この当時はLEDがまだ普及する前だったため、天井の照明は基本的に蛍光灯で一部では電球を使用していました。電源はバッテリーの DC12V で動作するようになっていました。
天井についたクーリングファンです。本来はここにサンルーフが設置されていたようなのですが、前オーナーがファンに交換したようです。
このファンは排気と吸気に切り替えが可能なタイプでした。
この箱の中にはアクアロールという、図のようなドラム缶状のプラスチック製容器が入っています。恐らくは英国内の規制との関係だと思うのですが、英国製キャラバンには室内に水タンクが設置されていません。そこで活躍するのがこのアクアロールという水タンクです。図のように転がして給水所まで運び、40L の水を安全且つ楽に運ぶことができます。これをキャラバン側面にある給水口付近に置いて、ウォーターポンプで汲み上げる構造になっています。このアクアロールは、災害の時にも有効活用できる優れものだと思います。最大の弱点は冬季凍結の恐れがある時は、使用できないことです。その場合は、テントキャンプ時代に使っていた給水タンクをキッチンシンクのところに置いていました。
このキャラバンには、フィアマのキャラバンストアというサイドオーニングが装着されていました。これも前オーナーがオプションで装着したものです。
初代の牽引車となった、初代エルグランド (E50) です。
この時代はまだホーミーエルグランドという名前で、
エンジンは V6 -3.3L ガソリンの VG33E でした。
Lunar Euro 450 の背面です。
右側面下部にあるカバーは、一番前の縦に長いのがガスボイラーの排気口カバーで、2番目にある小さいのが給水口です。ここにウォーターポンプを繋いでアクアロールから給水します。3番目のカバーは収納庫の蓋のように見えますが、ここがバッテリーコンパートメントになっています。
これも英国仕様だけの特徴ですが、このバッテリーコンパートメントは外部からしかアクセスできない構造になっていて、室内からは完全に遮断されています。このため、バッテリーを大型化して容量を増やしたり、増設することが非常に困難な構造でした。このためこのキャラバンでは、前オーナーの要望で 70W 程度のソーラーパネルが載せてありました。
バッテリーの斜め左上にあるカバーは、ウインドエアコンの排熱部カバーです。エアコン使用時はここを開けた状態でロックして排熱します。
外観はいたってシンプルなデザインで、お気に入りでした。
エントランスドアの外に置いてある標準装備のステップは、何とアルミ製でした。現在ほとんどのキャラバンでは、プラスチック製を採用しています。
エントランスドアの右にある手すり状のものは、前オーナーが取り付けた盗難防止器具です。通常はドアが開かなくなるようにバーを閉じてロックさせます。
この角度からだと、ソーラーパネルが載っていることが確認できます。
これで連結全長 11m です。残念なことに、この組み合わせは僅か半年しか持ちませんでした。年末年始に長野県の志賀高原へスキーに行ったのですが、エルグランドが FR であったために蓮池手前の登り坂でスタックして JAF のお世話になりました。この時3時間も待たされることになりました。何とか蓮池の駐車場まで JAF のランクル・プラドで3重連の状態で引っ張り上げてもらい、年末年始のスキーを無事に楽しむことが出来ました。帰宅してから即4駆ヘッドへの乗り換えという話になり、自宅Pへ入庫可能な4駆探しとなりました。JAF のプラドで、牽引&登坂能力の凄さを身をもって体験したため、120 プラドの5ドアへ乗り換えました。もしエルグランドが 4×4 であったら、また違った展開になっていたかもしれません。
フロントのダイネット部分ウインドウを、すべて全開にした状態です。
今思えば、このキャラバンが自分にとっての人生初の英国車でした。
そう言う意味では現在所有する Land Rover Discovery-4 は、2台目の英国車ということになります。
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